バックシートとは
バックシートとはプラスチック製の板に、ドット状の糊がついているシートです。
厚みは0.5mmで反りにくく、写真の平面性を保つのに適しています。
※ドット状の糊の性質から、写真表面に若干の凹凸ができる場合がございますが、バックシートの特性となります。
当店では、レヂナ製のバックシートを使用しています。
富士フイルムもバックシートを発売していますが、ラインナップの少なさからレジナ製を採用しています。
(当店で確認したところ、どちらも製品の品質に差を感じることはありませんでした。)
バックシート処理は額装で写真を展示する際のマナー
額装する場合、バックシート処理をすることは、最低限のマナーだと考えております。
どんなに作品が良くても、湾曲の酷い写真を展示するのは、おススメしておりません。
自分で貼り付けることも難しくはございません。(実際にされている方もいます)
しかしながら、失敗した場合は再プリントでお金と時間がかかるため、リスクを考えると当店のサービスをおススメいたします。
写真のバックシート処理なら、ナカイのプロフェッショナルプリントをぜひご利用ください。
※プリント持ち込みでのバックシート処理は行っておりません。当店ご利用の場合でも、納品後の貼り付けは非常にリスクが高いためお断りしております。
裏打ち・バックシート料金表
サイズ | 大全紙 A2 | 全紙 | A3ノビ | 半切 A3 | W四切 以下 |
作業料金込み価格(税込) | 1,760円 | 1,210円 | 1,100円 | 770円 | 600円 |
バックシートはプリント直後がおススメ
時間が経つほど、綺麗な裏打ち処理がしにくくなります。
写真をプリントすると静電気で埃が付着します。
時間が経過すればするほど、その量は一定量まで増えます。
裏打ち処理時に埃が混入すると、エアーポケットができてしまい、大変不細工です。
また、裏打ちされたプリントは強度が増しているので、折れにも強くなります。
プリント後にできるだけ早い時間で裏打ち処理をすることが鉄則です。
※当店では、上記の観点からお持込プリントの裏打ち処理は行っておりません。
また、ご自分で裏打ちをされる場合、失敗するとプリントからやり直しですが、 当店で裏打ち処理まで行う場合、裏打ちまで完了した状態で納品いたします。
※当店作業中に「写真映像面」にチリ・空気が混入した場合は、焼き直し・再度裏打ち・バックシート処理をした上で納品させていただきます。
全紙ノートリ処理などの余白部分に小さなチリ・空気の混入につきましては、写真映像面ではないため、どうぞご了承くださいませ。
当店のバックシート処理方法
初公開!当店のバックシート処理の手順!
【手順1】写真とバックシートを重ねます。
ブロワーを使い、写真裏面および、バックシートの塵・埃を掃います。
この時点で塵・埃が混入すると綺麗な裏打ちができないため、慎重に行います。
※写真では便宜上ずらして写真を撮影しております。
※この写真では既に廃盤の「裏打ちシート」を使用しておりますが、手順は同じです。
※エアダスターで慎重に誇りを吹き飛ばしておきます
【手順2】写真とバックシートの端を合わせます
慎重に写真をずらし、バックシート上に正しく写真がセットできるように移動します。
この際、写真に傷や汗染み・指紋をつけないよう、スタッフは手袋をつけた上で、かつ、できるだけ写真面に触れないように移動します。
※工程の都合上、また、バックシート等とプリントのサイズの違いにより、プリントと若干のずれが生じます。
あらかじめご了承ください。
【手順3】写真右側とバックシートを張り合わせます
ビニールシートをかぶせた上で写真を抑え、写真右側を若干めくり、裏打ちシートの剥離紙を少し剥がし、張り合わせます。
この際、作業をゆっくりすると静電気により塵・埃が混入するので、手早く行います。
※ビニールシートをかぶせることで、指紋などの付着を最大限減らしております。
【手順4】専用ローラーで写真とバックシートを張り合わせます
専用ローラーに写真とバックシートをセットし、バックシートの剥離紙を剥がしながら専用ローラーで張り合わせます。
機械を利用することで、写真面に人の手が触れることを少しでも減らします。
また、ローラーにより一様な圧力で張り合わせるため、エアーポケットの混入をなくし、確実な貼り付けが行えます。
※その後、写真面が大きい場合は余分な箇所をカットいたします。
このように、極力写真面に人の手を触れさせないことで、繊細な写真面を守りつつ、美しい裏打ち処理を行います。